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振り返りの手法KPTを細かくしたG5Gを実施してみた。

こんにちは。

サーカシストの@arumukoと申します!

本日は題の通り「G5G」を実施したのでそちらの記事を書いて行こうと思います。

目次

本題

G5Gとは?

みなさんは「G5G」をご存知でしょうか?
わかりやすく説明しているリンクを見つけたかったのですが、見つからず。。。
それもそのはずです。私が考えてネーミングしたのですから。

従来から存在していた振り返りの手法である「KPT」を簡単に説明すると

  • Keep
    • 続けること
  • Problem
    • 起こっている/起こっていた問題
  • Try
    • 次に試すこと

を上から順番に上げていくという手法ですね

KPTをやっている上での違和感

今まで基本はKPTで振り返りを行なっていました。
ですが、やるにあたって色々違和感を覚えてきました。

  • Keepは本当にKeepなのか?
  • よかったこと = Keepで挙げるべきなのか?
  • 現象と行動による結果の区別をしていない

等がやっている内にでてきました。
ですので、これらの違和感を無くし、KPTの手法を細かいフェーズに分けたものが「G5G」となります。

G5Gの説明

ここからG5Gの説明をしていきます。

G5Gとは「Good」「By」「Keep」「Problem」「Result」「Try」「Goal」の頭文字をとって「GBKPRTG」。 「GBKPRTG」先頭のGと末尾のGの間にアルファベットが5つ入っているので「G5G」となった

とここに記します。

それぞれの説明は以下です。

  • Good
    • 振り返りをする期間の中で良かった(Good)こと
  • By
    • Goodは何によって(By)良かったのか。
      • 意識してやったことなのか無意識でやったことなのかの分ける
      • より具体的な行動を挙げる
  • Keep
    • Byの中で挙がった行動から続けるべきものをここに挙げる
    • 具体的な行動から抽象的な内容にして続ける行動として挙げる
  • Problem
    • 振り返りをする期間の中で良くなかったことを挙げる
  • Result
    • 前回のTryがどういう結果になったかを振り返る
  • Try
    • Problemをどうすれば対処できるかを挙げる
  • Goal
    • Tryを行なった結果どうなっていたらTry成功とみなすかのゴールを決める

チームで実施する場合は、「Good」と「Problem」は個人で考える時間をとって付箋などにメモをしておき、発表のタイミングで同時に出すようにしましょう。
随時挙げていく方法を取ると、他の人の意見に流されることがあります。

私自身振り返りの目的を 「問題に対処して良い続けることを増やす」としています。 その前提で「Good」「By」「Result」「Goal」を増やした理由を下記に示します。

Goodを追加した理由

振り返りの最初に「続けることを挙げる」という行為はとても難しいです。
ですので、振り返りの最初にとりあえず良かったと思うことを挙げます。
私はいつもとりあえず「振り返りを実施できた」を挙げています。

Byを追加した理由

Goodで挙がった良かったことが、現象なのか、何かしらの行動の結果なのかを考えます。 Goodとして挙がったものの、次も同じ良いことが起こるとは限りません。
なぜその良いことが起こったのかを考える機会を設けるために追加しました。
また、それがルールや予定していた行動によってもたらされた結果なのか、何かしらの外部要因・心理的な内部要因が絡んでいるのかを考えます。(意識で良くなったのか等)

Resultを追加した理由

Tryの結果を追うことは必要だと思います。
Tryとして挙げて、KPTとは別でTryを管理するのは面倒です。
Tryの結果をワークのタイミングで振り返るためにResultを用意しました。

Goalを追加した理由

次のResultの時にTryを正しく実行できたかを判断するために、Goalを事前に定義しておきます。
Goalを定義するときは、達成できたかを判断できるものを定義しましょう 「〇〇の意識がある」等測れないものでは判断できません。
「〇〇の行動を続けている。またその行動の結果の記録を取っている」等にしなければ判断できません。

以上がG5Gの説明になります。

いざG5Gを実践!

それでは、G5Gを実践してみます。

用意するもの

  • 付箋
  • ペン
  • ホワイトボード (もしくは壁)
  • 議事録用のPC一台

実践

最初に、振り返りの期間を決めます。定期的に実施しているなら特に決める必要はありません。
ですが、G5Gの性質上ある程度続けることで振り返りの成果を出すものとなっています。
結果的に感想の言い合いで終わらないように、次の振り返りのタイミングを決めておくことをお勧めします。

Good

付箋にそれぞれが思う良かったことを書きます。 このときは何故良かったのかを考えなくて良いです。純粋に良かったことを感情で書きましょう。
15分間で各々が付箋に良かったことを書いていきます。(実施する時間は適宜変えてくだい) 他の人が書いている内容を見ないようにしましょう。

15分がたったら全員手を止め、ホワイトボードにはる。 同じ内容だと思われることを近くに貼りなおします。(このときはファシリテーターが独断で移動しても構いません)

By

Goodで挙がったものに対して、何によって良かったかを話し合う。
何よって良かったかが行動よるものなのか、現象によるものなのかを考える。

KEEP

Byで挙がった行動をKeepとして続けるべき具体的な行動に変換する。
当振り返りタイミングでしか起こりえないByの場合は、抽象的な行動に置き換える。

Problem

15分間で各々が付箋に良くなかったことを書いていきます。(実施する時間は適宜変えてくだい) 他の人が書いている内容を見ないようにしましょう。

15分がたったら全員手を止め、ホワイトボードにはる。 同じ内容だと思われることを近くに貼りなおします。(このときはファシリテーターが独断で移動しても構いません)

Result

前回のTryの結果を振り返ります。
今回は初回だったので、Resultは飛ばします。

Try

Problemに対してどうすれば解決できるかを話し合います。 ProblemのByを考えるとつらくなるので、Byは考えません。結果にどう対処するかを考えることに主軸を起きます。

Goal

Tryで挙がったものを達成しているかの判断ができるゴールの定義を話し合います。
次の振り返りのタイミングでGoalで判断している自分たちを想像してGoalを定義しましょう。
達成しているかの判断ができるGoalにすることが重要です。

全ての項目を実施できました!

G5Gを実施してみた感想

ちゃんとまとめた資料がなくて、グタグダで進めてしまいました。(が故にこのブログを投稿しましたw)
ですが、しっかりとKeepすることを挙げることができたことは印象に残っています。
また、Goalを決めることにより、小さい目標をチームで追っていく姿勢もできるので良いと感じました。
これからも続けていきたいです。

まとめ

初めてワーク考えましたが、楽しいですね。

新しく作ると、外に情報が落ちてないですし、説明が難しいですがやってみると、考えた本人は自己満足感で満たされます。
そして、新たにこの世に無駄ワークが生まれるのです。

最後までご覧いただきありがとうございました。